第3回 猪苗代町の土津(はにつ)神社
猪苗代町に土津(はにつ)神社があります
旧会津藩松平家藩祖の保科正之公が祀られています
歴史を感じさせる境内は紅葉の名所でもあります
保科正之は三代将軍家光の異母兄弟として出生しますが
7歳の時信州高遠保科家の養子となります
その後高遠藩主となり、家光の補佐を行うなど要職につきます
会津23万石を与えられますが
江戸にいて家光、その子家綱のために終生尽くしました
藩政においても仁と徳の政治を行い、
飢饉の時なども餓死者を出さなかったそうです。
正之は、幕政を文治主義(法を守らせ政治を行う)で行うこととし
まず領国の会津で実施することにしました
その文治政治の基本理念は
家訓(かきん)15か条に明示されています
1、大君義一心大切に忠勤を存ずべく、、、、
若し二心を懐かば則ち我が子孫にあらず
これは将軍、及び主君の絶対服従を規定したものです
これが幕末京都守護職を引き受けざるを得ない
根拠となってしまうのですが
正之の善政による藩政の長期安定化が続く中で
城下町若松の発展も目覚しかったようです
会津の名君と言われています
<鶴ヶ城(歴史春秋社)一部参照>
そんな歴史を思い
境内を散策しながらみる紅葉はとてもすばらしいです
この秋2度も足を運んでしまいました